sampso morda 1920～30年代製ペンシルサンプソンモーダン名義の、恐らく1920-30年代製と思われるスターリングシルバー製のペンシルです。全長約10cm弱程度の小柄なペンですが、非常に精巧な作りをしており、本体に彫金されたパターンも美しいです。天冠部分(替芯キャップ)に若干凹みがありますが、製造された時期を考慮すると比較的よい状態ではあると思います。【注意点】替芯がヴィンテージペンシルで使用されていることの多い1.18mmではないようです。(0.92mm芯でもない)1本だけ装着されている芯があり、マイクロメーターで径を測ってみたところ約1.0mmでした。現存している規格にはない芯径ですが、口金に加工されているような形跡もみられず、芯を繰出すパーツの径は合っているためオリジナルのように見受けられます。スライド式の芯ホルダーから回転繰り出し式に移り変わっていった時期のものですので、規格が固定される以前のものかも知れません。また芯の長さも短く、付属しているものより長いものは入らなさそうです。芯の繰り出しには問題ありませんが現存する規格ではないと思われる替芯を入手することができない状況であり実用するには厳しいです。コレクション用としていかがでしょうか。初期の繰出し式ペンシルとして、また世界初のシャープペンシルの特許を取得したサンプソンモーダン名義のペンとして、非常に貴重な存在であると思います。このペンの生い立ちや替芯についてなど、詳しく調べてみようと思いずっと所有していたのですが、なかなか情報も見つからず、ペンケースの中にしまいきりですので、次の方にお譲りしたく出品したします。本体にはMORDAN EVER POINTの刻印と同社の回転繰出し式ペンシルにみられる、PATENT 307227の刻印があります。近年のものですが、丁度よいペンシースがありましたので付属させて頂きます。できるだけ商品の状態がわかりやすいように撮影しているつもりですが、写真に映りずらい細かな傷などはあるかと思います。かなり古い年代の物ですので、ヴィンテージ品の筆記具にご理解のある方のご購入をよろしくお願いいたします。何卒ご検討よろしくお願いいたします。